神尾真由子


ヒコーキにもフネにも全然関係ないことなんだけどこれは絶対書いておきたい。昨夜(8月28日)の感動は凄かった。大阪は梅田にある「梅田芸術劇場」でのNHK交響楽団の地方演奏会。曲目はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。バイオリン独奏が神尾真由子。もともとはサンサーンスのバイオリン協奏曲が演目だったんだけど、当日席についてから、一緒に行っていた家内が『なかなかいい曲目じゃん』というんで「サンサーンスの何処がエエんじゃ」と言いながらプログラム見たらチャイコフスキーに変わっているではないか。なあるほど「凱旋公演」と銘打ったわけだからチャイコフスキー・コンクールの優勝曲に変更したわけなんだ、と納得。さて、真由子ちゃん、出てきたらポッチャリ顔の可愛いお嬢ちゃん。ところが彼女のストラディバリウスから発せられる音色の素晴らしいこと! 最初の数小節を聴いただけでウーン、凄い。だんだん目じりに涙など出てきたりして、このような音にめぐり合えたことに感謝しながら第1楽章に細大漏らさず聞き入ってしまった。その渾身の情熱を込めた演奏、完全に自分のものにしてしまったカデンツア、感動的な締めくくりの熱演に一楽章が終わると期せずして万雷の拍手。普段楽章の途中で拍手するようなことのない日本の観客が感動のあまり拍手、しかも「ブラボー」の声さえ出る始末(ホンとは真由子ちゃんだから「ブラバー」って声掛けて欲しかったよ、常連さん)。横に座ってる家内と『諏訪内晶子の小奇麗な演奏なんて影が霞むね、音楽はやっぱ、情熱だよね』なんて偉そうなこと言いながら続きを聞かせて頂きました。昔ニューヨークで諏訪内晶子の演奏を聞いた時に『音は繊細だけど迫力ないなあ、あのジャリんこのサラ・チャーンの方がよっぽど感動するよなあ』という過去の記憶があったのでした。日本にもサラ・チャーンみたいなガッシリした演奏をしてくれるバイオリニストが欲しいなあ、と思っていたので昨夜ほど溜飲を下げたことはなかったな。真由子ちゃんアリガトね。貴女の才能と努力に乾杯だ。第三楽章の最後のフィナーレでのオケとソロの掛け合いの部分では、百人のオケの強奏とまったく引けをとらず堂々とわたりあってくれた姿にもう目を見張った。おいおい21歳のポッチャリ笑顔の(演奏中は全然違うけど)この子の何処にそんなエネルギーあるのよ、と。ジェームス・ジャッドのタクトが下りる前から万雷の拍手になったのは無理からぬこと。いやあ、日本にもいい演奏家っていうのは輩出出来るんですねえ。嬉しかったですよ。
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